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10巻まで読んだよクロスアンドクライム。

先ず、断言する。
この作品を読んで、主人公優香を好きになる男はいないと思う(ドMくらいか?)

例えば、ケイト。これも好きになる確率は低い。
なにせ本来感情移入をするであろう矢崎から優香をレイプし奪い挙句に心まで盗んでいくのだから。敵である。
しかもイケメンでV系ボーカル、バイセクシャルで御曹司(秘蔵っ子)にして、義母や義姉から性的虐待を受けていた過去を持ち、更には優香とは幼い頃既に知り合っている関係であった(しかも忘れてた系)

それなんて携帯小説?どんだけ女子の夢と希望を詰め込みやがる。

しかしだ。
小生、恥ずかしながらケイトはまあまあ好きである。セックラの頃から、相手役はこれ位突き抜けてくれていないと話にならないと思っていた。
NTRとして申し分ないほどのパワーバランスである。
要するに、ケイトはヒールとしての役や立ち位置を、ほぼ完璧に演じきっている。つーか描かれている訳だ。

対して主人公優香だ。どうだろう。
酷い。非道過ぎる。

そうであるから物語になるのだが、もし優香が美人でなく、また魅力的な肉体でなかったら、ガ○ジーが肉棒で撲殺するレベル。
無論美人でスタイル抜群であるからこそ、これだけ胸糞悪い素敵な作品になるのだが。

男性読者は優香を好きにはならないと上記したが、これは多分女性であっても、まあまあそうであろうと予想出来る。
それほどこの優香は、意味も無い母性や慈愛を底力としており、愛する矢崎の親しい後輩として近付いたケイトに集団レイプの末、脅迫され無理矢理レイプを重ねられ、身も心も矢崎との関係もズタボロにされたにも関わらず、最終的にケイトを許し、ケイトの告白と気持ちを受け止め、ケイトを選ぶのである。
しかも愛した矢崎には一切の顛末を語らず、会う事もないまま、矢崎からの謝罪で関係の幕を閉じる始末。

そう、悲劇のピエロ、矢崎は消える。
コミックスにして8巻。上海へフェードアウトする。
何も知る事も教えられる事も無いまま、ただ1つの逆襲も許されず、自力で優香を振り切って、傷付いたまま。

矢崎、フルボッコのボロカスであった。どうか安らかに。

かの有名な鬱アニメ「秒速5センチメートル」でもこれほどの仕打ちは無い。
※このアニメは本来鬱内容ではないのだが、そっちのが定着してる。まあ解る。

一応、沙弥という子がそこそこ応急的な救済措置として、矢崎くんには残されたけども。

優香☆ザ・ビッチ。

紛う事なき完全な純然たる真性のビッチである。聖母?盛大にふざけろ。
矢崎がつい発言した「そこらにいるミーハー女と同じ」は、思っクソ当を得てるわけで。いやいやそんなレベルではないのだが。

せめて矢崎の手紙を読んだ際、しゃがみこむほど号泣でもしてくれれば、救いはあった。
何あの薄い涙。しかも極少量。
いやもっと泣けよクソビッチ。ゴーダマやジーザスでも思わずそう呟いちゃうレベル。

そしてその後描かれるのは純愛という……。

私とケイトさんの純粋なスーパーラブタイム、始まるよ!!

無残に傷つけられ肉塊と化した矢崎を下敷きにした純愛。
当然のようにその上を踏み歩き、ラブラブモード全開のストーリー。たまらん。

オーバーキルされた屍の上でうんこ。

矢崎を影の主人公と親しむ読者は、ここで切るのだろうか。


小生?
勿論、最後まで読むよ。
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